Linux環境でKindle本を読みたいと考えているユーザーのために、Ubuntuを使ってKindle for PCをインストールする手順を詳しく紹介します。
今回は、Wineを活用してWindows版のKindleアプリをLinux上で動作させる方法を解説します。
必要なもの
- Ubuntu(その他のLinuxディストリビューションでも可)
- Wine(Windowsアプリを動かすための互換レイヤー)
- Kindle for PCのWindowsアプリ
Linux版のKindlePCアプリは存在しません
手順
1. Wineのインストールと設定
まず、Wineをインストールします。以下のコマンドを実行してください。
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install wine32:i386
sudo apt install wine-stable
既にWineを利用している場合は、$HOME/.wineを再作成する必要があるかもしれません。
Kindle for PCのインストール
KindleのアプリはAmazonのサイトからWindows版のKindleをダウンロードします
wine KindleForPC-installer-2.4.70904.exe
インストーラーのバージョンが異なるかもしれませんが、大きく流れは変わりません
Kindleが起動し、Amazonにログインに成功すればOKです
これで、KindleアプリがLinux上で動作するようになります。
フォントの文字化け対応
UbuntuにはWindowsで使用されるMS系フォントが入っていないため表示することが出来ません
そこで、マイクロソフト系のフォントをUbuntuのフォントに置き換える必要があります。
リポジトリの更新
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してリポジトリ情報を更新します。
sudo apt update
必要なパッケージのインストール
ttf-mscorefonts-installer
パッケージをインストールします。このパッケージには、主要なMicrosoftフォント(Arial、Times New Roman、Comic Sans MSなど)が含まれています。
sudo apt install ttf-mscorefonts-installer
フォントキャッシュの更新
インストールが完了したら、フォントキャッシュを更新します。
sudo fc-cache -fv
フォントが正しくインストールされたことを確認するために、システムのフォント設定やアプリケーションで新しいフォントが使用できるか確認します。
まとめ
Ubuntu上でKindle for PCを動作させる方法を紹介しました。Wineを利用してWindows版のKindleアプリをLinux環境で動かすことが出来ます。
コメント