高配当株やETFは、安定したキャッシュフローを求める投資家に人気ですが、その高利回りには大きなリスクも潜んでいます。この記事では、QYLDやVYMなどの具体例を挙げつつ、これらのリスクとメリットを詳しく解説します。初心者から上級者まで、投資判断に役立つ情報を提供します。
注意が必要な高配当株とETF
高配当株やETFは安定した配当などを期待します。しかし、これらの高配当にはリスクが伴います。たとえば、毎月分配型高配当は避けるように言われることが多いです。
QYLDなどの超高配当は成長しなかったり、減配などのリスクは高く長期成績は低迷することが多いので注意(買うタイミングが重要)。
毎月分配型高配当ETFのQYLDについてはこちらの記事も参考にいただければ幸いです。
>> QYLDを紹介 NASDAQ100カバードコールETF 毎月分配型の高配当ETF、うまい話には罠がある
毎月分配型の高配当ETFのXYLLDはこちら
>> XYLDを紹介S&P500カバードコールETF毎月分配型の高配当ETF、今回もやはり注意です
高配当株・ETFのリスクとは?
高配当株やETFの魅力は高い利回りです。この利回りが高いということは、企業に問題がある可能性もあり、株価が下落するリスクも孕んでいることがあります。同様に、株価、為替、インフレなどで変動するリスクがあります。
高配当株・ETFのメリット
高い利回りで配当がもらえる!!これにつきますね。
お小遣い感覚から、配当を生活費にあてたり、配当を再投資することでより投資のモチベーションがアップします。
さらに配当を投資に回すことで複利効果で資産が増えます。
究極は配当のみで生活費をまかなうことを考える人が多いと思います。
私も配当は好きなのでポートフォリオの一部には組み入れるようにしています。
高配当株・ETFのデメリット
一方で、高配当株やETFには以下のようなデメリットも存在します。
- 減配、無配→株価下落のリスク
- 配当に課税される
- 銘柄選択がむずかしい
減配、無配→株価下落のリスク
配当は企業の利益から株主に還元という形で支払われます。つまり利益が出ていない企業や業績が低迷しているところは配当を続けることができません。高い利回りを維持するために、企業が過剰な負債を抱えることがあります。
企業業績が下がって株価が低下→見かけ上の配当利回り上昇 によって見かけ上の高配当銘柄ができてしまうことがあります。
業績や財務状況なども最低限チェックしておく必要があります。
リセッション時、大不況時は通常大きく下落してしまうため
高配当株を持っていた人は大損、新規で株を取得できればお宝銘柄になるという関係性があります。ただ、そこから下がると上場廃止リスクなどもでてくるので中身をよくみる必要があります。上記の理由で高配当株を敬遠する方もいます。
10%の利回り!となるとテンションが上がりますが長期にわたって維持できないケースが多く、3-5%前後が現実的なラインに見えますね。
配当に課税される
配当にも20%の税金がかかります。
10万の配当が税金2万ひかれて8万の配当分になったとき、その金額を再投資すると徐々にその差は大きくなってきます。配当再投資を考えると運用額、期間が長くなってくると無視できないパフォーマンスの差に出てきます。
NISAは配当も非課税になるので、選択肢の1つにはなります
銘柄選択がむずかしい
これにつきると思います。ちょっとしたことで減配すると、株価が暴落してしまうリスクがあります。継続して配当を支払う企業などをピックアップする必要もありますね。
高配当株は初心者より上級者向けである理由です
高配当個別株のチャートー基本的には乱高下
ランキング形式などで見つかりますが、
日本郵船、JTとか武田とかをよく目にします。チャートを見てみましょう
日本郵船(9101)
景気敏感株ということでサイクル毎に大きく上昇、平時は低迷という流れです。配当狙いのガチホするよりは利益が出たところで売り抜けるようなトレードがいいかもしれません。上がるときは大きく上がりますね。
武田薬品(4502)
安定した配当が有名な銘柄ですが高値つかみをすると配当以上に損をしてしまっていることがわかります。乱高下しますね。最近は大きく戻しています。
JT(2914)
高配当人気銘柄のJTですがコロナ禍の影響やたばこというやや先細り業界のため減配を行ったところ株価が大きく低下していましたが、また大きく戻しています。
総じて、高配当銘柄は配当利回りよりも株価の方が大きく動くようです。底値で買えれば良いかもしれません。高値つかみは注意ですね。
どんなに良い銘柄でも入るところ売買タイミングを間違えると大損してしまうこともあります。皆さんも経験あるのではないでしょうか。ピーターリンチの株で勝つでは売買タイミングの重要性について語られています。
高配当パッケージのETF:VYM,QYLD,VIGなど
高配当株に投資するためのETFも多く存在します。その中で、人気のあるETFとして、VYM(ヴァンガード・ハイ・ディビデンド・イールドETF)、QYLD(グローバルX・NASDAQ 100カバードコールETF)、VIG(ヴァンガード・ディビデンド・アプリシエーションETF)などが挙げられます。
増配するには企業の業績が良いことがあげられるので増配銘柄のETFであるVIGは無難かと思います。
高配当ETFとして知られる VYMは年 3.5%前後の配当、アメリカ大型株で配当利回りが高い銘柄に広く投資するETFです
高配当と言っても年利回り2-3%ですので、このあたりが企業の安定とのバランスかもしれません。
QYLDは成長値上がりを放棄
こちらのチャートをご覧下さい。QYLDはカバードコールを行うため成長値上がりを犠牲にして高配当を実現します。
そのため、QQQなどと比較するとリターンで大きな差が生じます。反面、下落はそれなりに影響するために
リスクとリターンのバランスはQQQより弱くなっています。
QYLDは配当10%ですが、継続性に問題がありますよね
比較を行ってみると、SP500に投資してその配当を当てにするというのが一番無難かもしれないです。
またVIGも安定していますので、こちらも無難です。
VIGについてはこちらの記事で詳しく解説しています
QYLDの過去チャート
QYLDチャートですが2022年あたりをピークに激しい下落。コロナショックの底近くまで下がってしまいました。高配当銘柄における買いタイミングの重要性は言えるかもしれません。QYLDはカバードコール戦略を採用しており、株価の急激な上昇時にはリターンが抑えられる可能性があります。高配当利回りですが、株価自体は大きく変動します。
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まとめ
高配当株の個別は株価の動きが大きいので注意。企業業績など見て総合的に判断した方が良いので初心者はオススメしない。
配当が欲しい場合は比較的安定しているETF銘柄のVIGなどを考慮。無難はSP500ETFの配当を用いるのもアリ。
QYLDなどの超高配当は成長しなかったり、減配などのリスクは高く長期成績は低迷することが多いので注意。
特に今後懸念されているリセッション時は立ち回りがさらに難しくなることが考えられますね。。
リセッションになったときの高配当株ーETFについてはこちらの記事も参考にいただければ幸いです。
>> リセッションが今後きたときの高配当株ーETFとのつきあい方を考える
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