医学書に通読とくに成書の通読を否定するような意見が多いように思います。個人的には、別にそんなに否定することでもないかなと思います。
診療、診断アプローチと繋がった有機的な知識はある種の普遍性を持ちます。
医学書通読ってムダ?
時間的にはムダという意見もありますが、本当にムダって言えるんでしょうか?
私はハリソン内科学を通読したことがありますが専門分野ではない内科の分野や診断・症候のオーバービューができて勉強になりました。なにより、先人達の努力が結実した成書なので、見出しや構成など非常に趣深いものがあります。実践経験の振り返りに役立ちます。
通読のメリットとしては
医学書通読のメリット
- 分野全体を俯瞰したオーバービューができる。
- 実践の理論的な振り返りができる
通読のデメリットとしては
ポイント
- 時間効率は悪い
- 興味の無い分野は読むのに辛いものがある
キャリア積んでからの最近の医学書の読み方
ほとんどの先生が該当すると思いますが、基本拾い読みになると思います。
内心、通読する時間なんて無いよーっていうのが実情です。
臨床においては、目の前の症例に専念します
臨床ででてくる疑問に基づいて文献をあたります。
調べることとして、ガイドライン、疾患、治療、診断 をReview,論文を和書、洋書含めてあたります。
地道な作業になるので、なかなか辛いものはあります。
M3、ケアネットなどのサイトで特集が組まれていたりするので、そっちをみる方が早い時代になっています。
それでも、成書を読むと、これまでの医師経験、患者さんとの経験を通じて新しい気づきがでてきます。
さらに、新しい疑問がうまれてきます。更なる学習のモチベーションに繋がります。
医学書をおトクに買うには?
医学書は正直高いです。高いですが、仕事で使う道具です。プロは道具にこだわるもの。
医者の経験、専門性によって必要とする書籍や媒体は変わってくることでしょう。少しでも医学書をおトクに購入するための情報をまとめているので、こちらの記事も参考いただければ幸いです。
>> 医学書をオトクに買う方法
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