新潟大学で専門医試験受験に必要な研修時間の水増し申告がおこり処分となりました。
外から見ていると何が何だかという感じなので、少し解説しようと思います。
ニュースとなって報道もされました
研修時間の水増しの背景
研修医が内科専門医試験を受けるためには、フルタイムで12ヶ月以上の勤務が必要です。しかし、新潟大学ではこの条件を満たせなかったため、水増し申告が行われました。
後期研修医のシステムについては以前記事にしておりますので参考にいただければ幸いです。
いろいろ書いてありますが、昔とシステムは大きくは変わっておりません。
大学病院の体制と問題点
さて、戻ります。問題はクリアになったかと思います。
最低1年間は常勤で仕事をすべきだったのに、させなかったことと、
実態のない時間を水増しして申告するよう指示したということです。
当の研修医の処罰は、試験を受けられないだけで済んだようですが、
虚偽にあたりますのでもっと重い処罰になる危険性もあったわけですね。。
大学病院のマンパワー不足
今回のケースでは、空いた時間に研究をさせていたということになっています。
研究をさせていたということなので彼らの立場は大学院生だと思われます。研究をさせていたというよりは、学位を得るために研究を行っていたというのが正しいところかと思います。
研究業績は大学においては重要なので、このような形にしないと研究を継続できないということなのかなと思います。
ただ、ルール違反は明白なので、若い先生は教授からそのような誘いがあった際にチクっておけば当人達は問題なかったんですが、なかなか難しい側面があったのかもしれません。
今は、プログラム研修という形で評価されていますので、大学側に何らかのペナルティが起こる可能性もあります。
まとめ
研修時間の水増し申告は研修医と病院双方にとって深刻な問題です。研修体制の見直しと倫理的な指導が求められます。
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