病院に休みはありません。GW、年末年始も例外はありません。
年末年始の当直は平時と少し勝手が違います。今回は年末年始の日直当直についての記事になります。
年末年始の日直・当直の特長
忙しさ
年末年始は救急搬送が増え、特に内科、外科、小児科などの救急対応が求められます。開業医の休診もあり、病院の負担が増します。
ケアネットの年末年始当直の記事リンク、PRTIMESにある株式会社エムステージのアンケート調査結果リンクのデータがありました。
当直当番・輪番当番というのは、その地域での救急を重点的に受け入れる役割を担います。内科、外科、小児科などの当番があります。
具体的には、その地域での救急搬送で内科、外科、小児科と判断されるケースがほぼ全部やってきます。当番になるので、多少救急車受け入れが同時になることもありますが応援などでなんとかします。要は、滅茶苦茶忙しいです。
年末年始は開業医の先生は休んでいるので、その分忙しくなります。
という背景を受けているので年末年始の日直当直は手当がでていて割は少しよくなっています。
言い方を変えると、当番と非当番の仕事内容の落差が激しいです。非当番は救急しまっていますし、入院の方の待機。家に帰れる方は退院していることがおおいですから、必然平時よりも暇になりますよね。
年末年始特有の事例
モチ、飲酒などのトラブル
年末年始はイベントも増えますし、季節柄モチを食べます。この窒息は少なくありません。搬送される時点で重症ですから緊張します。
アルコール中毒の方は点滴して改善するのを待つだけがほとんどですが、付き添いも酔っていたり、暴れたりするので警察を呼ぶことになったりと、なかなか大変です。
キャパオーバー
患者さんの数が多すぎて働いているこっちがキャパオーバーになることもしばしば。研修医のころは必死で捌く感覚で対応しますが、研修医を終えているとですね救急外来から入院していただいた場合、主治医になることも多いです(これは施設によります)。
必死で日直、当直を終えると自分の入院担当患者数が激増することもありました。最近では、1人の負担が増えすぎないように配慮して調整する病院も多いと聞きます。
若手の端と
私も経験していますが、年末年始の勤務前半、後半に分けて若手が担当することが多いですね。非常勤に担当させる医療機関もあるようです。
検査体制の違い
外注測定検査と細菌培養結果が出ません。正しくは結果がでるのですが、出る頃には大勢は決しています。
なので年末年始の重症患者さんの治療は気合いが入るわけです。初期治療は重要となります。
まとめ
年末年始の当直は非常に忙しく、特有のトラブルも多発します。事前の準備と適切な対応が求められます。
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