iDeCo(個人型確定拠出年金)を運用する際、最大の課題の一つはいつどのように利益を確定するか、すなわち「利確」を行うかです。iDeCoの運用は個々の投資家が自身で行い、中途解約が許されない特性から、利益確定は運用商品の変更を通じて行われます。
本記事では、配分の変更、スイッチング、長期運用の戦略について紹介します。
配分の変更
配分変更は運用商品の比率を変更する方法です。既に積み立てた資産の割合は変更されません。
保有商品の割合を変更する場合は、次に説明するスイッチングで行います。
スイッチング
投資信託で運用する方が多いと思いますが投資信託の利益を売却して、例えば元本確保型の定期預金などの商品を購入することで利益を確保することができます。スイッチング自体には手数料がかかりませんが、売却時手数料が設定されている投資信託を売却する場合には、売却金額から手数料がひかれます。スイッチングを行うことでリバランスを同時に行うことが可能となり、保有比率を一定に保つ際に役立ちます。iDeCoの利確時は利益に対する税金がかからないため、スイッチングはスムーズにが行うことが可能です。
長期運用の戦略
長期運用では積み立て運用により値下がりには耐えると考えている方は多いと考えています。
でも、受取り直前で大暴落が絶対にこないかは誰にもわかりません。そのような時には株価回復に時間がかかる可能性があります。
受取りが近づいてきたら利益確定を行い定期預金や債券などに投資を行いリスクを軽減することも考慮して良いと思います。もう一つの戦略として、十分なキャッシュなどの余裕があればもう一つの戦略として、受取期間を延ばして運用を続けて回復を待つという戦略もとれます。
以上のように様々な戦略をとることが可能です。
戦略 | 方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
配分変更 | 積立の比率を変更 | リスク分散が容易 | すでに積み立てた資産は変更不可 |
スイッチング | 商品の売却と新商品の購入 | 手数料なし、税金なし | 売却手数料が発生する場合あり |
長期運用 | 受取時期の調整 | リスク軽減、安定収入 | 株価回復に時間がかかる可能性 |
まとめ
iDeCoの利益確定には、配分変更、スイッチング、長期運用など多様な戦略があり、それぞれのメリットとデメリットを理解することが重要です。
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