楽天のドル債がジャンク債だった件

当ページのリンクには広告が含まれています。
risk

楽天のドル債について調べてみました。利率が10.250%だったんですよね。

先日、楽天のドル建ての無担保優先債の発行条件が発表されました。

年限2年のディスカウント債で、利率は年10.250%。最終利回りは12%。発行額は総額5億ドル(約700億円)。

調達資金はモバイル事業の資本投資や、債務返済を含む運転資金とされています。

楽天Gはモバイル事業の不振が続き、22年1ー9月期決算は最終損益が過去最大の赤字となった。S&Pグローバル・レーティングは9月に楽天Gの発行体格付け「BB+」を格下げ方向の「クレジット・ウオッチ」(CW)に指定。年内にCWを見直す考えを示しており、銀行子会社の新規株式公開などで資本性資金を調達し、財務悪化に歯止めをかけられるかが焦点になっている。

ジャンク債と債券格付について確認しておきます。

ジャンク債は、格付けが低くデフォルト(債務不履行)の可能性が比較的高い債券のことです。信用リスクが高いため、利回りが高く、ハイリスクハイリターンの金融商品です。一般的にMoody’sやS&Pといった格付け会社の格付けが債務不履行の可能性を示している債券がジャンク債と呼ばれます。

SMBC日興證券より

債券格付とは、債券自体の信用リスクの度合いを示した格付のことです。
格付は、一般的に債務履行の確実性が高いものからAAA(トリプル・エー)、AA(ダブル・エー)、A(シングル・エー)、BBB(トリプル・ビー)・・・と続きます。一般に格付がBB(ダブル・ビー)以下の債券はジャンク債、ハイイールド債などと呼ばれ、相対的にリスクの高い債券と位置付けられています。

SMBC日興證券より
[st-kaiwa1]

債券自体が払えなくなる可能性を織り込んでいるので利率が高いわけです。なので、楽天自体がちょっと経営が危ういんではないかという話になってきます。

[/st-kaiwa1]

ジャンク債ETFについてはこちらの記事も参考いただければ幸いです

>> ジャンク債ETFはリスクが高い

目次

2023年1月にも再度

再度ジャンク債が発行されました。新発債はBBに格付けされる予定です。

楽天のモバイル事業

楽天のモバイル事業ですが、なんと丸2年ずっと赤字です。この赤字のモバイル事業に投資を行うという話になっています。

楽天のネット通販、金融事業の業績は良く、モバイル事業の撤退も考えられる状況とは思います。

既にモバイル事業事態は各社かなり低価格競争となっており、楽天モバイル事業が黒転するのかどうなのか、はたまたモバイル事業撤退という選択肢は無いのか?といった点が今後注目していきたいところです。



まとめ

楽天はモバイル事業の赤字により、ジャンク債を発行して資金調達としています。あと、注目すべき点はドル建てなんですよね。歴史的な円安に振れており、今後円高になる可能性もありその場合は為替毀損の危険性も高い。金融商品としてみても、かなりリスクは高そうに思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こんにちは、Dr. Harv です。専門医としてのキャリアを積む一方で、資産運用、副業、ポイ活にも取り組んでいます。
このブログ「dr-harv.com」では、日々の日常、投資の知見、趣味など幅広いトピックを扱っています。より良い未来につながることをコンセプトにしています。読者の皆様にとって何か役立つ情報を提供できれば幸甚です。

コメント

コメントする

目次