ChatGPTは、OpenAIが開発したGPT-3という大規模な言語モデルを組み込んだチャットアプリケーションです。
日本語や英語の文章を入力として受取り、人間が生成するような自然な文章を生成するように学習されています。
この便利で高性能なChatGPTは現在のところ無料で利用できます。
本記事では、ChatGPTを使った文章校正、英文校正、論文執筆について解説します。
Chat GPTで何ができるのか
ChatGPTに聞いてみました。質問したり、調べ物やこの他にコーディング、文章の要約や添削などが可能です。
ChatGPTをはじめる
ChatGPTは無料ですぐに数分で始めることができます。Emailアドレス、Googleアカウント、マイクロソフトアカウントでログインすることができます。
個人情報や論文の重要な部分や機密情報などを入力しないようにしてください。
論文執筆について
ChatGPTを用いると、論文の全ての文章執筆を行うことも可能です。しかし、AIを使って学術論文を執筆することを禁止することが表明されています。
ChatGPT and AI language tools banned by AI conference for writing papers – The Verge
https://www.theverge.com/2023/1/5/23540291/chatgpt-ai-writing-tool-banned-writing-academic-icml-paper
一方で、著者が自分の書いた文章を編集したり推敲(すいこう)したりすることは禁止していませんし、AIに文章を書いてもらってから改変して使う方法は問題ありません。
ChatGPTを使って文章校正をする
文章を入力して文章校正をしてくださいと入力すると校正をしてくれます。
以下に実践で使いやすいプロンプトを紹介します
- この文章の誤字を見つけて修正してください
- 以下の文章をより自然な表現に直して下さい、直した箇所は指摘して下さい
- 文章の主張をより明確に表現して下さい
- 文章をもっとシンプルに表現して下さい
- 文章の論理的な部分を修正して、論理的な文章にして下さい
- 文章の結論が弱いので、結論を強固にして下さい
ChatGPTの文字数制限問題
現時点では約2048文字の文字数制限がありますが、以下の工夫で入力を増やすことができます。
ChatGPTを使って英文校正する
チャットボックスに以下のPromptsを全てコピペして””内に校正したい文章を入れます。ChatGPTが校正してくれます。たぶん、感動します。
ChatGPTの英文校正
I want you to act as an English translator, spelling corrector and improver. I will speak to you in any language and you will detect the language, translate it and answer in the corrected and improved version of my text, in English. I want you to replace my simplified A0-level words and sentences with more beautiful and elegant, upper level English words and sentences. Keep the meaning same, but make them more scientific and academic. I want you to only reply the correction, the improvements and nothing else, do not write explanations. My sentences are “ここに文章を入れる”
prompt(一部改変)の出典はAwesome ChatGPT Promptsです。
ChatGPTの校正部分を反映した文章を再度入力したり、ニュアンスや言い回しについて指示をだすことで洗練されていきます。
意図を伝えて調整
伝えたいこといや意図、ニュアンスなどは筆者の方であると思います。変えて欲しいフレーズなどはChatGPTに聞いて見て下さい。
日本語で聞いて、回答を英語にして下さいとお願いすると即座にやってくれます。
AとBの表現はどちらが、論文では好ましいか?など
パラフレーズ(言い換え)
パラフレーズ言い換えです。自己剽窃で引っかかってしまうこともあるのでパラフレーズを行う必要となることがあります。これはネイティブでないとちょっと厳しいことが多いです。
パラフレーズ 用のpromptはこちらです。
ChatGPTのパラフレーズ
I would like you to paraphrase in English. I will give you the sentences of the paper in English, and you will paraphrase the text and reply in English. Try to change the structure of the sentences as much as possible, keep the meaning as it is, and keep the tone scientific and academic. Please reply only with corrections and improvements. Please do not write a description. my writing is “ここに文章を入れる”
prompt(一部改変)の出典はAwesome ChatGPT Promptsです。
剽窃チェック
有料の剽窃チェッカーが多いのですが、ChatGPT剽窃チェックもしてくれます。結構、自分の言い回しってクセで変えにくいことってありませんかね?上記の言い換えと組み合わせて剽窃チェックで出版のラインまで下げておけば大丈夫です。
使ってみた感じChatGPTによる剽窃チェックはかなり甘いので、iThenticateのような専門ツールを用いた方がよいでしょう
見出しテキスト
I want you to act as a plagiarism checker. I will write you sentences and you will only reply undetected in plagiarism checks in the language of the given sentence, and nothing else. Do not write explanations on replies. My sentence are “ここに文章を入れる”
prompt(一部改変)の出典はAwesome ChatGPT Promptsです。
文献検索は×
文献を提示して下さいとか聞いても、存在しない架空の文献リストを提示してくることが多いです。
文献検索はAIが文献検索を手伝ってくれるElicit がオススメです。
試しにChatGPTに文献検索をお願いしたら、実在しない著者に書かれた実在しない論文のリストが”その論文の要約付きで”返ってきたんだけどこれは。。。
— KRSK (@koro485) January 14, 2023
え!?ちょっと待って!!さっき ChatGPT に教えてもらった先行研究の論文、全部存在しない架空の論文だったんだけど!あと詳しく紹介してくれた AGORA なるオープンコードも存在しない!置いてある場所を聞いたら架空の GitHub のリンクを送ってきました。一体全体どういうこと… https://t.co/WT73iGk6lj
— SasakiTakanori 佐々木貴教 (@sasakitakanori) January 14, 2023
ChatGPTですが、学生にとっても、教官にとっても非常に有用に思います。
時間が無くて困っている方も、日本語で書く→DeepL Writeで英訳→ChatGPTで校正→人間の校正サービス でやっている人も多いみたいです。
やった感じとしては、日本語で書くパートは英借文して剽窃率を下げる方法の方がおかしな文章になりにくい気もしました。
英文書くのにオススメツール
DeepL WriteというAIの英作文+英文法フォローツールがありますので(しかも無料)これがだいぶ気楽です。
ともかく、ノンネイティブには無料で英文を洗練されたものにする方法ができて時間の無い人に大きな助けとなることでしょう。
英語学習、プログラミング学習もこれで可能になりそうですし、自習の相手もAIの方が良いという結論になるかもしれません。
あと、ChatGPTは英語サービスがメインなので英語で使用した方がより高いパフォーマンスを引き出すことができます。
使ってみた感触としては、文章の言い回しを直すのに非常に有用ですが、文献検索等や剽窃チェックはダメで他のサービスと補完しながら使う感じが良さそうです。
他にも有用なPromtsについてはこちらの記事も参考いただければ幸いです。
ちょっとしたテーブル形式、表をあつかう
これ覚えておくと便利です。例えば、
019年 +81.9%
2020年 +91%
2021年 +57.8%
2022年 -62%
2023年 +17.64%
こういうスペースで空いた情報を表にしたいときに、いちいちエクセルにコピーなど面倒ですが、すぐに完了します
他にも様々な形式を扱えるので便利です。詳細はこちらChatGPTで表を扱う
ChatGPTを使ってブログ記事を書く
ブログ記事にかぎりませんが、様々な書き物に便利になっています。
ChatGPTを使ったブログ記事の作成では、キーワードの選定、周辺情報の収集、ChatGPTを用いて文章の骨子を作成し、自分で加筆・修正を行っていくことで、たたき台を生成してくれます。これにより、ブログ記事をスムーズに作成することができます。
ブログ記事については別に記事を書きました。
詳細はこちらChatGPTを使ってブログ記事を書く方法
ChatGPTを使った長時間のPC作業
長時間のPC作業には注意し、目を休めたり運動をしたりするなど、健康に配慮しながら使用することをお勧めします。
ChatGPTでは頻回の入力作業が必要になります。モニターやトラックボールも作業効率をあげ、体の負担を下げるので大変オススメです。
あわせて読みたい外付けディスプレイを使ってデータ編集や作業時の効率を上げる
あわせて読みたい腱鞘炎、肩こり対策にトラックボールがオススメ
ChatGPTは英語利用が有利
ChatGPTを試しに英語で利用してみて下さい。日本語と全く異なるスピードで結果が出てくると思います。元々英語をターゲットとして作られていることと学習量の違い、APIのコストなど全てにおいて英語の方が優れています。そのため、ChatGPTの機能を最大限引き出すには英語での利用が最善となります。
英語学習は継続が必要ですがワールドトークでは、講師も同じ日本人だから分からない時は日本語で質問してもOK!
レッスンの質問以外にも、勉強方法のアドバイスなどができるのも強みで続けやすくなっています。
今だと、無料で体験レッスンが受けられます
ChatGPTを他のアプリに導入する
GoogleSheetsとGoogle DocumentへChatGPT導入は現在のところ、非常に簡単になっています。
Word、ExcelにChatGPTを導入した使用感となっているので非常に便利です。こちらの記事で解説しています。
>> GoogleSheetsにChatGPTを2分ぐらいで導入する【アドオンで導入可能】
ChatGPTの使用でいろいろ困るとき
無料で高機能のChatGPTですが、使っているといろいろ困ったことがでてくるかもしれません。例えば、回答が止まってしまったり途切れてしまったりすることがよくあります。対処法などをまとめているので、こちらの関連記事も参考いただければ幸いです。
まとめ
ChatGPTを使用する際には注意点もあります。たとえば、文章の意図を正しく理解できない場合があります。そのため、ChatGPTを使用する場合は、常に文章の意図を明確にし、チェックを行うことが重要です。以上のように、ChatGPTは多くの用途に役立ちますが、使用する際には注意が必要です。
Kindle Unlimitedでは大量にChatGPTに関する書籍が手に入ります。
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