オルカン(全世界株)とS&P500(米国株)どっちに投資するのが良いのか?

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オルカンvsSP500

インデックスファンドの積立て投資は資産形成の王道とされていますが、

米国株に投資するS&P500と全世界株式に投資する(オール・カントリー)どちらが最適なのでしょうか?

S&P500と全世界株式どっちが良いのか?を本記事では検証していきたいと思います。よろしくお願いします。

目次

全世界株とS&P500米国株:概要と違い

eMAXIS Slim米国株式(S&P500), eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の比較チャートです

現在のパフォーマンスを見てみましょう

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の設定来データを用いました

2018年10月からの比較になります。Valueは円で為替ヘッジなしになります。

設定来リターン

  • オルカンのリターン: 約98.13%
  • S&P500のリターン: 約126.66%

リスクとリターン:どちらが勝るか?

過去のパフォーマンスを見る限り、リスクは対して変わらずリターンも米国株式(S&P500)の方が高いです。

時期によってはオルカンが下落耐性を示すこともあります。

全世界に分散投資しているハズなのにリスクはイマイチに感じますね。どういうことでしょうか?もう少し特徴をみてみます。

S&P500米国株

  • 大型企業群で構成され、多くの企業がグローバル化している
  • 信託報酬が全世界株に比べて若干低い
  • 過去のリターンが全世界株に比べて高い傾向にある

オルカン全世界株式

  • 先進国・新興国の株式で構成されるが、実際には米国中心の投資
  • 新興国のパフォーマンスに連動する可能性がある
  • 分散投資のイメージがあるが、実際には重み付けで運用されている(米国中心)
  • 信託報酬はS&P500より低くなった

以下詳しく見ていきます。

全米企業がグローバル化している

全米株は米国大型株で構成されるS&P500指数連動するインデックスファンドですが

アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラ、グーグル(アルファベット)・・・と誰もが知るような大企業群で構成されます。

そのような企業はだいたいグローバル化しているので、全米に投資しているつもりで、実際は全世界に投資している側面はあると思います。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)組み入れ上位銘柄

組み入れ上位銘柄業種比率
APPLE INCテクノロジー・ハードウェアおよび機器7.0%
MICROSOFT CORP ソフトウェア・サービス5.2%
AMAZON.COM INC小売2.7%
TESLA INC自動車・自動車部品1.8%
ALPHABET INC-CL Aメディア・娯楽1.7%
BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B 各種金融1.6%
ALPHABET INC-CL Cメディア・娯楽1.5%
UNITEDHEALTH GROUP INCヘルスケア機器・サービス1.5%
EXXON MOBIL CORPエネルギー1.4%
JOHNSON & JOHNSON 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス1.4%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書より作成


全世界の比率に注目

オールカントリーはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するインデックスになります。

世界の先進国・新興国の株式で構成される指数です。

オールカントリー構成比率

eMAXIS Slim全世界株式目論見書より引用

オールカントリーといっても、実態は米国中心の投資で他の先進国と新興国は約10%という構成比率になっています。なので、分散というイメージよりは重み付けで運用という感じになっています。従って、当然のように米国の影響を最も強く受けて下落時は同じように下落します。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)組み入れ上位銘柄

組み入れ上位銘柄業種比率
APPLE INCテクノロジー・ハードウェアおよび機器4.5%
MICROSOFT CORP ソフトウェア・サービス3.0%
AMAZON.COM INC小売1.7%
TESLA INC自動車・自動車部品1.1%
ALPHABET INC-CL Aメディア・娯楽1.0%
ALPHABET INC-CL Cメディア・娯楽1.0%
UNITEDHEALTH GROUP INCヘルスケア機器・サービス0.9%
EXXON MOBIL CORPエネルギー0.8%
JOHNSON & JOHNSON医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス0.8%
BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B 各種金融0.7%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書より作成

実際に、オール・カントリーとS&P500の組み入れ上位銘柄は同じなんですね。

ここまでの比較だと、オール・カントリーは全米に投資する比率が大きくパフォーマンスは似たようなものとなるので大きな差が出るとは考えにくいと言えます(数%程度の誤差は生じ得ます)


信託報酬比較

コスト面に目を向けると

オールカントリー年率 0.05775% vs SP500 0.0968% とオルカンが半分引き下げてきてコスト面で優位性がでてきました

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GDPの見通し

楽天証券のサイトではアジアが大きく経済成長するというデータが紹介されていました(あくまで予測なので、保証するものではありません)

この見通しは楽観がすぎるかなと思われますが、

インド、中国、アジアの経済成長は期待されていることは事実です。

楽天証券 全世界株vs米国株より引用

まとめ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)vsオルカン 結局どっち?

最終的に、オルカン全世界株式とS&P500米国株のどちらに投資するかは、投資家自身の判断になります。

世界経済の成長を取り込みたい場合、コスト面を考慮してオルカン全世界株式、過去のリターンを重視している場合は、S&P500米国株が適しています。

両方購入すると意味が無いという意見も散見されますが、私はそう思いません。

両方買った場合や比率を変えてみた場合を検討してみたので、ご覧いただければ幸いです

オルカン(全世界株)とS&P500(米国株)両方を購入するメリットは?

買いたいときはどちらも買って良いと思います。個人的には引き続きアメリカのリターンを期待してS&P500をメインで運用しています。

指数投資の場合は、積立て以外にも、下落した際のスポット購入などで運用方法でも長期パフォーマンスが改善することや入金力をあげる方法などで資産運用を加速することができます。

ですから、リスクを把握したところで好みの商品で運用するのが良いと考えます。

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この記事を書いた人

こんにちは、Dr. Harv です。専門医としてのキャリアを積む一方で、資産運用、副業、ポイ活にも取り組んでいます。
このブログ「dr-harv.com」では、日々の日常、投資の知見、趣味など幅広いトピックを扱っています。より良い未来につながることをコンセプトにしています。読者の皆様にとって何か役立つ情報を提供できれば幸甚です。

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