クレディスイスのAT1債券が無価値化されることが報道されました
続いて、国内の金融機関でクレディ・スイスの「AT1債」を大量に保有しているところが報道されました。
一部引用ですが、
三菱UFJモルガン・スタンレー証券によりますと、先月下旬時点で約1550口座に950億円分のクレディ・スイスの債券「AT1債」が保有されていました。販売した先は、大半が個人の富裕層だということです。
AT1債権は高い利回りが魅力である一方、リスクも高いとされています。今回の報道から、国内証券会社が個人に対して高い利回りをアピールしてAT1債権を販売していたことが明らかになりました。利回りの高い商品はリスクが高いため、投資には注意が必要です。
日本のメガバンク3行はこれまでに永久劣後債という名前で3兆円余りのAT1債を発行していますが、今後国内でAT1債の発行コストが増加すると多くのアナリストが予想しています。
アジアの富裕層がAT1債購入
アジアの富裕者層も欧米の金融機関を通じてクレディ・スイスのAT1債を購入していましたが、無価値化により巨額の損失を被っています。リスクについて十分な説明がなかったことから、クレディ・スイスやUBSに対する不信感が高まっています。この問題は、UBSがクレディ・スイスを買収後のビジネス展開にとって大きな懸念事項となっています。
一方で、三井住友フィナンシャルグループ(FG)は4月19日にAT1債の起債を予定しています。
また、三菱UFJフィナンシャル・グループは当初4月下旬にAT1債の発行を予定していたものの、クレディ・スイス買収後の市場混乱を受けて発行を延期しました。現状では5月中旬以降に再度発行を検討している模様です。
個人的には、債券は安全資産の代名詞というものもありますが、種類や仕組みでかなりリスクが異なるので投資の際は十分に検討する必要があると認識しました。
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