株式投資には、仕手株という特定の投資家によって株価が意図的に操作される銘柄が存在します。以下では、仕手株の仕組み、狙われやすい銘柄の特徴、対処法について説明します。
仕手株とは
この仕手株は、「仕手筋」と呼ばれる、大量の株式を売買し株価を操作する投資家や投資家集団によって行われています。
仕手株では、何も情報が出ていない中で急激に株価が上下することがあります。最近だとSNSなどでの買い煽りが目立ちます。急騰し出すと、認知されるためさらに上がります。
仕手株の手法
玉集め: 少しずつ株を集める
玉転がし: 一気に株を購入し株価を上昇させる
ふるい落とし: 集めた株を売却し利益を得る
玉集め
仕手筋が仕手株の対象とする株を集めることです。他の投資家に気づかれないよう少しずつ対象の株を集めます。数ヶ月かけて仕手株の対象とする株を集めるのが一般的となります。
玉転がし
一気に株を購入して出来高を上げ、株価を上昇させることです。個人投資家に株の対象の株を購入してもらうため、とにかく目立たせるのが一般的となります。最近ではSNSなどで拡散されるので仕手化しやすい側面はあると思います。
ふるい落とし
ふるい落としとは、集めていた株をすべて売却することです。仕手筋は、保有している株を1度に売却することによって巨額の利益を得ます。利確なので、売りが止まるまでは上がることはありません。厄介なことに1度で終わらず押し目を作るケースも散見されます。
この場合の見極めは出来高で判断ができることはありますが、再度の上昇を認めても最後は利確し終わることでチャートは下落で終わります
仕手株の特徴
発行株式が少ない、株価が安い、出来高が少ない
最近はテーマ株が仕手化する事例が多いです。
仕手株のチャート
ここでは、過去に仕手株とされた銘柄をいくつか紹介します。以下の銘柄は、仕手株としての動きが見られた例です。チャート画像を参照して、仕手株の特徴を理解しましょう。
仕手株は過去に何度も発生しています。紹介するものの中には仕手株っぽいものを集めました。
グローバルウェイ(3936)
グローバルウェイはイナゴ煽りや分割で見事な仕手化でしたね。典型的なチャート形成となっています。
ダブル・スコープ(6619)
2022年頃話題になり急騰しましたが、今見るとそこまでな感じもしますね。
リミックスポイント
リミックスポイントも俯瞰してみるとピークが多く、仕手株的な動きが散見されます。
ポラリス・ホールディングス
ポラリスも典型的な仕手株チャートですね。低位なのでよく狙われているかもしれません
ナガホリ(8139)
ナガホリはなかなか手が出にくいチャートになっております。さらに仕掛けが入るかもしれないです。注目かもしれません。
アースインフィニティ(7692)
最近スト安で話題に銘柄です。出来高が伴っていないのに釣り上げが行われており、仕手株ではないかといわれています。
仕手株の対処法
チャートをみていただければわかりますが仕手株の場合、売り抜けることができない場合は、損切り推奨です。仕手株の場合、ホルダーは高値付近では損してしまうので違う銘柄で勝負しましょう。
まとめ
仕手株は特定の投資家や投資家集団によって株価が意図的に操作される銘柄で、その手法には玉集め、玉転がし、ふるい落としがあります。発行株式が少なく、株価が安く、出来高が少ないことが仕手株の特徴です。最近ではテーマ株が仕手化するケースが増えています。
過去の仕手株の具体例を参考に、チャート分析を行い、自分が保有する株が仕手化しているかどうかを判断しましょう。仕手株に巻き込まれることで大きな損失を避けるため、投資判断を行う際には仕手株に関する知識を活用し、慎重な判断が重要です。
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