医療DXの流れに乗り、ケアネットは業績を大きく伸ばしています。コロナ禍により、その存在が一層認知されるようになりました。
本記事では、ケアネットが行った「MSワラント」について、その仕組みや公募増資との違い、発表内容、予定などをわかりやすく解説します。
MSワラントとは聞いたことはある方がおられるかと思いますが、詳しいところや仕組みについて紹介します
MSワラントの仕組み
MSワラントとは、「Moving Strike Warrant(ムービング・ストライク・ワラント)」の略で、日本語に直すと「行使価額修正条項付新株予約権」です。「前日の株価終値よりも安い価格で購入できるように、購入価格を修正する新株予約権」となります。
株価に応じて購入価格を調整し、特定の第三者に新株を割り当てることで資金調達を行います。
行使価額修正条項付で下限を設定されます。
実際、行使価額をみると92%よりも安い値段で行使できることがわかります。
「MSワラント」と「公募増資」の違い
MSワラントは特定の第三者(証券会社等)に割り付けますが、公募増資は不特定多数です。個人投資家はMSワラントには応募できませんが、公募増資には応募することができます。公募増資であれば、引受先があれば確実に資金調達が行われますが、MSワラントは株価が想定よりも下がりすぎた場合、権利の行使が進まず、予定していた金額が集められない可能性があります。
企業にとっては株の希薄化を時間をかけて効果を抑えることができるメリットがありますが、既存株主にとっては持っている株が確実に下がるので不利益が大きく、批判されることが多いです。
ケアネットは自己資本比率が高い財務だったので、なぜ?ワラントを行ったのかは気になるところです。
MSワラントの発表
2021年8月12日にMSワラントが発表されました資料PDFを参照できます
MSワラントの予定
MSワラントで集めた資金の目的は
予定では2023年9月でワラントが終わるので、消化後は株価が上がりやすくなるかもしれません。
まとめ
ケアネットのMSワラントは、公募増資とは異なる資金調達手法であり、その仕組みや株価への影響が投資家にとって重要です。今後のケアネットの動向や、MSワラントに関する最新情報を注視していくことが必要ですね。
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