初期研修2年と後期研修3年が今のところ多くの診療科での期間となっています。
最近の厚生労働省の研修改革も踏まえて、現状を紹介したいと思います。
初期研修とは
初期研修の2年間は様々な診療科をローテートして研修し医師としての基本的な能力を積み上げていきます。
2年間で基幹型臨床研修病院、協力型臨床研修病院及び臨床研修協力施設(診療所や保健所)をローテートします。
内科、救急科、麻酔科、外科、小児科、産婦人科、精神科、地域医療をローテートします。
研修期間についての議論
2年というのは、上記のローテートする時間的理由などで定められていますが最近はその研修期間について短縮させる改革案も出てきています。
こちらの厚生労働省の資料によると
改革案では、初期研修期間を1年間として、
大学病院での臨床実習を強化することで前倒しを図るというものになっています。
実際、医学部教育は変化を迎えており
医学部生は臨床実習前に
CBT ( Computer Based Testing) と OSCE( Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験、オスキー)の2つの試験に合格する必要があります。
将来的に、臨床実習に医師の仮免許を与えて臨床実習とする流れとすることが議論されているようです。
どうやら、この労働力を持って地域医療の労働力をカバーする狙いがあるようです。
今後の初期研修
初期研修は2年間。初期研修を終了すると医師の臨床バイト制限もなくなり経験は少ないですがある程度仕事を任されるようになります。初期研修をすぎると現場に立ち、責任も生じてきます。労働力や地域医療の問題はますます悪化しており、今後は初期研修期間を短縮する流れになっていくことは否めないかなと印象を持っています。
初期研修のあと
初期研修を終えると、後期研修をおこなう先生が多いと思います。
後期研修医のキャリアパスと専門医制度についても参照いただければ幸いです。
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