3倍以上のレバレッジETF、投信もいいけど償還してしまったら意味ない|償還リスク

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最近、レバレッジETFの人気が高まっていますが、そのリスクについて理解していますか?この記事では、3倍以上のレバレッジETFや投資信託が直面する「償還リスク」について詳しく解説します。特に、2022年のニッケル市場の混乱を例に挙げ、そのリスクの実態を明らかにします。

目次

ニッケル価格先物の急変動

先日ニッケル市場の歴史的な混乱があったことをご存じでしょうか?

ニッケル価格は過去10年間 1万ドルから2万ドルのボックス相場でした。

ボックス相場でもっとも勝ちやすい方法とは何でしょうか?それは

レンジ上での売りポジションとレンジ下での買いポジションになります。

これで10年間常勝です。

ところが、このレンジが崩れます。

2022年3月、ニッケル市場が歴史的な大混乱に見舞われました。ニッケル価格が短期間で急騰し、その後急落する事態が発生しました。これにより、多くの投資家が大きな損失を被りました。

3月7日におこった高騰により8日に史上最高値を更新しましたが、わずか数分で3万ドル急騰、10万ドルを突破しました。ショートスクイーズ(踏み上げ)が原因といわれているこの急激な上昇によりマージンコール(追証)が生じました。24時間でニッケルは250%急騰、多額の追証によりロンドン金属取引所(LME)は取引停止の事態に。ごちゃごちゃ説明しましたが、

大変動がおこったニッケル価格チャートをご覧下さい。

それを受けてか取引停止となりその後暴落

ニッケル先物チャート

上に吹っ飛んでの往って来いですね。ショートの踏み上げはとんでもないことになっていましたが。。耐えることができればポジションは持てますが証拠金がもたないから踏み上げがおこっているわけなので。。

コモディティやっていなければ関係ない??この変動で2本のレバレッジが償還になりました。

ベア3倍ニッケルETF 3NISの償還

相場下落に賭ける3倍ベア型コモディティー上場投資信託(ETC)である3NISウィズダムツリー・ニッケル3倍デーリー・ショートが価値がなくなり償還3倍ベア型なので35%以上急騰するとー100%を超えますね。急騰に耐えきれず価値を失いました。

ブル3倍ニッケル 3NILの償還

その後、相場上昇3倍に賭けるブル型ウィズダムツリー・ニッケル3倍デーリー・レバレッジド」(ティッカー:3NIL)が償還。

ニッケル相場急落により35%近く下落。3倍なので-100%を超えて強制償還。

ロンドン証券取引所(LSE)とイタリア証券取引所に3NILの即時取引停止と上場廃止を申請。

つまり、ブル型3倍とベア型3倍の2つが短期間ほぼ同時期に償還となりました。

これがレバレッジをかけるリスクということになると思います。私個人の意見としても30%以上の下落は稀におこることなので3倍以上のレバレッジは注意。さらには2倍のレバレッジも安全とは言えないかなあというのが印象です。下落の速度と買い支えの具合で償還されるかどうかが大きく決まりますが、レバレッジ系の仕組みとして未曾有の緊急事態には弱いということは覚えておくと良いと思います。

詳しい記事はこちらです

ブル2倍 LNIKの償還回避

3倍はブルもベアも償還しましたが、ブル2倍はギリギリで踏みとどまっています。

一方、ブル2倍ETF(LNIK)は辛うじて償還を回避しました。償還を免れたことで、投資家は引き続き保有することが可能となりましたが、償還リスクは依然として高いことを認識する必要があります。

ブル2倍ニッケル LNIK

償還さえしのげば、底で買うなり積み立てするなりでナンピンできます。。償還さえしのげばです。でも償還するかしないかが最後運ゲーになるのが問題ですね。償還回避を確認してから買うぐらいで良いと思いますけどね。

今後、CWEBが償還したらレバナスの投資ポジションは少し落とそうかなと考えています。



レバレッジ投資のリスクと対策

レバレッジをかけた投資は大きな利益を狙える一方で、予期せぬ市場変動によって大きな損失を被るリスクもあります。3倍以上のレバレッジETFの利用は特に注意が必要であり、投資する際にはリスク管理を徹底することが重要です。

まとめ

レバレッジETFの魅力は大きな利益を期待できる点にありますが、それ以上にリスクが伴います。特に市場の急変動に対する脆弱性を理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。

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この記事を書いた人

こんにちは、Dr. Harv です。専門医としてのキャリアを積む一方で、資産運用、副業、ポイ活にも取り組んでいます。
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